市場動向

スマートホームの普及が目前に!「市場動向レポート2026」が示す、快適な暮らしへの新しい一歩

スマートホームの普及が目前に!「市場動向レポート2026」が示す、快適な暮らしへの新しい一歩

スマートホームの「いま」:普及状況と利用者の声

普及の壁「キャズム」到達圏内に

スマートスピーカー、スマートリモコン、スマート照明、スマートロック、ロボット掃除機といった「スマートホーム」機器の利用経験者は15.1%に達し、新技術が普及期に入るための大きな節目とされる「キャズム」(初期採用者と一般層との間に存在する普及の壁)を超える水準に近づいています。さらに、スマートフォンで操作できる家電全般の利用経験者は24.0%にのぼり、「スマートホーム」という言葉の認知以上に、その機能がすでに多くの家庭に浸透し始めていることが明らかになりました。

スマートホームの利用経験グラフ

利用者の86.4%が「満足」

スマートホームの利用者への満足度調査では、86.4%が「満足」またはそれ以上と回答しています。その価値は、日常の「小さな安心と快適」にあるようです。例えば、「家の中でスマホから操作できる」「外出先から操作できる」「決めた時間に自動で動かせる」といった点が上位に挙げられています。自由回答では、「消し忘れ防止」や「リモコンを探す手間からの解放」など、日々のちょっとした面倒や不安が解消されることが、高い満足度につながっていると見られます。

スマートホーム利用者の満足度グラフ

普及を阻む壁の正体:「気づいていない」だけ

スマートホームを使っていない人が最も多く挙げる理由は「買うほど困っていない」(37.8%)でした。しかし、家の困りごとを具体的に尋ねると、「玄関で鍵を出すのが面倒」(30.1%)や「消し忘れの不安」といった声が多く聞かれます。

これらの困りごとに対し、「顔や指紋で鍵を開けられる」といったスマートホーム機器の具体的な使い方を示すと、44.1%が「それなら使ってみたい」と回答しました。このことから、「困っていない」という回答は必ずしも「必要ない」という意味ではなく、「解決してくれる製品があることに気づいていない」状態であることが浮き彫りになります。スマートホームの導入をためらう要因としてよく挙げられる「設定が難しそう」という声に対しても、各メーカーのアプリ改善や、グローバル共通規格「Matter」(異なるメーカーのスマートホーム機器同士が簡単につながるための共通規格)の普及によって、今後はより導入しやすくなることが期待されます。

スマートホーム非利用者のインサイト

先行ユーザーと生成AIが示す未来の暮らし

RoomClipユーザーの導入実態:具体的な目的意識

住まいと暮らしのSNS「RoomClip」のユーザーは、一般層と比較してスマートホームの利用経験が約2倍に上ります。RoomClipユーザーの導入目的は、「家事を効率化する」(27%)、「家族やペットを見守る」(21%)など、具体的な暮らしのシーンを改善したいという意識が高い傾向にあります。新しい技術への興味だけでなく、実現したい暮らしを明確に描けることが、導入を後押ししている可能性が見られます。

RoomClipユーザーのスマート家電導入目的

投稿キャンペーンからは、スマート照明で好きな空間を作ったり、スマートロックで防犯や家族への不安を減らしたり、複数の機器を連携させて自動化することで、日々の操作や確認の負担が減り、「心地よさ」「安心」「意識の解放」といった暮らしの変化を享受している様子が伺えます。特に「自動化」への言及は2020年から2026年で倍増しており、日常のストレスから解放される喜びが、次のユーザーへの導入を後押ししていると言えるでしょう。

RoomClipのスマートホーム投稿事例

生成AIがスマートホームを身近にする可能性

私用で生成AI(AIチャットボットなど、テキストや画像などを自動で生成するAI技術)を日常的に使う層は、そうでない層に比べてスマートホームの利用経験が14.8倍にのぼることが判明しました。これは、新しいテクノロジーに関心を持つ層の間で、スマートホームがより積極的に受け入れられていることを示しています。

今後、スマート家電にAIアシスタントが搭載されることで、「設定が難しそう」という最大の導入障壁が下がり、さらなる普及が期待されます。AIがやりたいことの聞き取りから製品選び、設定、自動化の組み立てまでをサポートできるようになれば、スマートホームはより多くの人にとって身近なものとなるでしょう。

生成AI利用状況別スマートホーム利用率

スマートホーム普及の鍵:あなたの暮らしに役立つ「仕組み」と「AI」

今回の調査から、スマートホームの普及には以下の5つの心理ステップを生活者が進むための「きっかけ」や「情報」を増やすことが不可欠であるとまとめられています。

  1. 出会う: スマートフォンで動く家電をきっかけに、意識しないまま使い始める。
  2. 必要だと気づく: 玄関・防犯・時短など、自分の困りごととスマートホームが結びつく。
  3. 導入する: 店頭で体験や購入相談ができたり、設定サポートが受けられる。
  4. 習慣になる: 毎日繰り返し使うようになり、生活の一部になる。
  5. さらに広がる: 先行ユーザーの使い方のユースケースを知ったり、AIの支援によって、設定や使い方の幅が広がる。

スマートホーム普及に向けた5つの心理ステップ

普及をさらに進めるためには、製品の性能やスペックを伝えるだけでなく、「自分の家や暮らしのどの場面で役立つのか」を具体的にイメージできる、多様なユースケースを示すことが重要です。また、共通規格「Matter」やスマートキーの規格「Aliro」(AppleやGoogleなどが推進する、スマートフォンを鍵として利用できる共通規格)のような技術の進展も、導入の簡便化に貢献し、スマートホームの普及を後押しすると考えられています。

スマートホームの現在地とこれから

詳細情報と次のアクション

今回のレポートは、スマートホームが単なる機能の集合体ではなく、人々の暮らしの質(QOL)を向上させるライフスタイルの一部として定着しつつあることを示しています。もしあなたが「今の暮らしをもっと快適にしたい」「新しい家ではスマートホームを取り入れたい」と考えているなら、このレポートはきっと役立つ情報源になるでしょう。

「スマートホーム市場動向レポート2026」の全文は、以下のURLからダウンロードできます。ぜひ詳細をご覧ください。

また、この調査結果をもとにしたイベントも開催されています。スマートホームビジネスの最新戦略やユーザーニーズについて議論するセミナーは、業界関係者だけでなく、スマートホームに興味のある一般の方にとっても有益な機会となるでしょう。

JAPAN BUILD OSAKAでの特別セミナー

未来の暮らしをより豊かにするスマートホームの世界を、ぜひこの機会に覗いてみませんか。ご自身の理想の住まいを考える上で、新たな発見があるかもしれません。