# 「買い時」を待つのは損？ データが示す「買ってはいけないマンション」と賢い選び方

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- カテゴリ: 住宅購入
- 公開日: 2026-09-11
- 更新日: 2026-09-11

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## マンション購入における「買い時」の誤解

マンションの購入を検討する際、「今は価格が高いからもう少し待った方がいい」「金利が上がれば価格が下がるはず」といった「買い時」を待つ考え方がよく聞かれます。しかし、現在のマンション市場では、このような「時期」を中心とした判断が必ずしも適切ではない可能性が指摘されています。

マンションの価格は、金利上昇や景気悪化、物件在庫の増加といった価格を押し下げる要因と、インフレによる物価上昇、建築費や人件費の高騰、名目賃金の上昇といった価格を押し上げる要因が複雑に絡み合って形成されています。そのため、「いつ価格が下がるのか」を一点で予測することは非常に難しいのです。

## 新しい視点：「いつ買うか」ではなく「何を買うか」

これからのマンション購入では、「いつ買うか」という時間軸の予測よりも、「何を買うか」、つまり購入しようとしている個別のマンションが現在の価格水準で市場からどのように評価されているかを見極めることが重要になってきます。

ここで大切なのが、「名目価格」と「実質価格」という考え方です。名目価格は市場で表示されているそのままの価格ですが、実質価格は物価や賃金変動を考慮した上での、実際の購買力や負担感としての価格を指します。たとえ名目価格が大きく下落しなくても、物価や賃金が上昇していれば、マンションの実質的な負担感は相対的に低下する、という見方もできるのです。

## データが示す「選ばれるマンション」のヒント

マンションリサーチ株式会社の調査では、市場全体の動向だけでなく、マンションごとの「在庫の流動性」、つまり「どれだけスムーズに売買されているか」に着目することの重要性が示されています。同じエリアや価格帯のマンションでも、売れ行きには大きな違いがあることが分かります。

![東京23区のマンション在庫動向マップ](/wp-content/uploads/2026/09/926a63e8faf8dc076dede37e319d2066.webp)

上の地図は、東京23区内の高価格帯マンションの在庫推移を可視化したものです。赤色のプロットは在庫が減少傾向で「流動性が高い（売れやすい）」マンション、黄色のプロットは在庫が横ばいで「流動性が標準的」なマンション、青色のプロットは在庫が増加傾向で「流動性が低下している」マンションを示しています。この図からも、エリア内でマンションごとに売れ行きが異なることが見て取れます。

### 在庫増加マンションほど値下げ率が高い傾向

さらに、この在庫の動きと「販売終了までの値下げ率」を比較すると、興味深い傾向が明らかになります。

![東京都23区における中古マンションの流動性割引率の推移](/wp-content/uploads/2026/09/0f23debab30bb1408d8c64a446a38f99.webp)

特に青色のプロット、つまり在庫が増加傾向にあるマンションでは、販売終了までに価格が調整される（値下げされる）割合が相対的に高いことが分かります。これは、現在の価格では購入希望者が現れにくく、結果として価格を見直す必要が生じていることを示唆しています。一方、赤色や黄色のプロットのマンションでは、値下げ率は比較的小さい傾向にあります。

## 「買ってはいけないマンション」を避けるために

このデータが示す重要な点は、マンション購入において「市場全体が上がるか下がるか」を予測するだけでなく、**「どのマンションが市場から選ばれているか」を見極めること**が大切だということです。

購入後に後悔しないためには、「買い時」を待つよりも、「買ってはいけないマンション」を避ける視点を持つことが賢明と言えるでしょう。具体的には、在庫が継続的に増加しているマンションは、現在の価格と市場が評価する価値との間に乖離がある可能性があり、将来的に価格調整を受けるリスクについて慎重に検討する必要があります。

一方で、在庫が安定している、あるいは減少しているマンションは、現在の価格水準で一定の需要が存在しており、価格の維持や将来的な流動性という観点から、相対的に評価しやすいと考えられます。

## 総合的な判断の重要性と中古マンションの維持管理

もちろん、マンションの価値は在庫の流動性だけで決まるものではありません。立地、駅からの距離、築年数、管理状態、眺望、間取り、専有面積、管理費・修繕積立金、周辺の供給計画など、さまざまな要素を総合的に評価することが必要です。

特に、今後は中古マンションが住宅市場の重要な流通資産となっていくと予想されます。そのため、マンションの資産価値を維持する上では、立地や築年数だけでなく、「どのように維持管理されているか」がこれまで以上に重要になります。適切な長期修繕計画が策定されているか、修繕積立金が十分に確保されているか、必要な修繕が適切に実施されているか、管理組合が適切に機能しているかといった点は、将来的な建物の状態だけでなく、売却時の流動性にも影響する可能性があります。

中古マンションを購入する際には、一般社団法人マンション管理業協会が公表している「マンション管理適正評価」なども参考情報の一つとして活用することをおすすめします。

- [マンション管理適正評価サイト](https://www.mansion-evaluationsystem.org/)

## まとめ：マンション購入の判断軸は「時期」から「流動性」へ

マンション市場の将来を正確に予測することは困難ですが、個別のマンションの在庫動向を分析し、それが実際の値下げ率とどのように結びついているかを知ることはできます。だからこそ、マンション購入を考える際には、「今は高いから待つ」「価格が下がったら買う」という単純な時間軸だけで判断するのではなく、**「そのマンションは現在の価格で市場から選ばれているのか」**という視点を持つことが重要です。

購入後も市場から選ばれ続けるマンションを見極めること。そのためには、マンションごとの在庫推移と流動性を継続的に観察し、価格だけでは見えない「市場からの評価」を読み取ることが、今後のマンション購入においてますます重要になっていくでしょう。
