築51年のアパートが抱えていた課題
リノベーション前の住宅は、賃貸アパートとして使われていたため、間取りも古く、設備も現在の生活には不便なものでした。特に、断熱性能は低く、夏は暑く冬は寒いといった住環境の課題も抱えていました。



個性的な外観デザインで住まいの印象を一新
今回のリノベーションでは、外観デザインにもこだわりが光ります。外壁には、美しい仕上がりが特徴の「sto」社の塗り壁材(グレーカラー)が採用され、さらに優れたメンテナンス性を発揮する超撥水トップコート材「ロータソン」が塗布されています。
アクセントとして「チャネルオリジナル」の天然木パネルを組み合わせることで、シンプルながらも一度見たら忘れられない、個性的なデザインに仕上げられました。


使い勝手と採光にこだわった玄関
玄関スペースは、明るい光がたっぷりと差し込む開放的な空間に生まれ変わりました。無駄な隙間をなくすため、空間に合わせた「造作(ぞうさく)」(オーダーメイド)のシューズボックスが備えられています。床から少し浮かせたデザインにすることで、圧迫感を軽減し、すっきりとした印象を与えています。
また、リビング側に光が通るように、間仕切りの引き戸にはガラスが採用されているのもポイントです。


自由な動線が魅力のアイランドキッチンと高断熱性能
LDK(リビング・ダイニング・キッチン)は、自由な動線を実現するアイランドキッチンを中心にレイアウトされています。床材には落ち着いた色味の「ウォールナット」(クルミ科の木材で、シックな色合いが特徴)が採用され、白いキッチンの存在感が際立つカラーコーディネートとなっています。
住み心地を大きく向上させるために、断熱材はすべて入れ替えられ、サッシも断熱性能に優れた商品を採用。さらに、一部には「内窓(LIXILインプラス)」(既存の窓の内側にもう一つ窓を取り付けることで、断熱性や防音性を高める製品)を設置し、コストを抑えながら断熱性能が向上されています。



空間に最適化された造作のカップボード
キッチンの近くにレイアウトされた造作のカップボードは、空間の広さに合わせて大工の手で最適化されたものです。建具の面材は半透明にすることで、カップボード内に設けられた窓からの光を、無駄なくLDKに届ける役割も果たしています。収納の棚板の高さは自在に変えることができるため、調理家電や食器など、様々なサイズのアイテムを効率的に収納できます。



落ち着いた雰囲気のサニタリー
洗面やトイレスペースもLDKと同様に、落ち着いた色味で統一されています。LEDを備えた印象的なミラーと木目の格子がアクセントになった洗面化粧台は、シンプルなデザインが特長です。トイレの壁には、オーナーのお気に入りのアクセントクロスが選ばれ、こだわりの空間へと仕上げられています。


2つのクローゼットを備えたベッドルーム
2階の主寝室もリビング同様、ウォールナットの床でコーディネートされています。床から天井までつながる「ハイドア」(一般的なドアよりも高さがあり、空間を広く見せる効果がある)を採用することで、開けた時の空間の広がりがデザインされています。この部屋には2つの大きなウォークインクローゼットが備えられています。
一方のクローゼットには、元気の出る赤いクロスがセレクトされ、単調になりがちな壁にアクセントがつけられています。また、棚板はすべて壁付けの金物にすることで、スッキリとした印象と、簡単に高さを変えられる自由度を持った収納が実現しています。



階段室の吹き抜けに面したワークスペース
デッドスペースが生まれないよう、コンパクトな空間に造作カウンターを設けたワークスペースがデザインされています。風通しと採光を考慮して、階段室の吹き抜けにつながる飾り窓がつけられ、閉鎖的にならないよう設計されました。仕事や趣味に没頭できる、ちょうどよい空間となっています。


洗濯物の部屋干しも可能な家事室
もともとバルコニーがなく、洗濯物を干す場所に課題を抱えていた間取りに対し、洗濯機が置いてある洗面脱衣室とつながる家事室が提案されました。可動式の造作棚に加え、部屋干し用のハンガーバー(アイアン素材)を備えることで、衣類を「干す」「畳む」「しまう」といった一連の動作を、短い動線でおこなえるようになりました。
また、ワークスペースでは扱えないような広いスペースを必要とする仕事や趣味は、こちらの部屋で対応できるマルチルームとしての役割も果たしています。



家事ラクを意識した短い動線の洗面脱衣室
バスルーム、洗面化粧台、洗濯機置き場を集約した洗面脱衣室は、「ヒートショック」(急激な温度変化により体に負担がかかる現象)対策として高断熱サッシへと交換され、快適性が向上しました。動線にも配慮し、コンパクトな空間にまとめられています。
ここにも衣類を干せるハンガーバーが天井に備え付けられ、家事の負担を軽減する工夫がされています。洗面化粧台はウッド調のカウンター一体型のボウルと、水撥ね部分には床と同じフロアタイルが貼られました。



リノベーションで実現する新しい暮らし
この事例は、築51年で「再建築不可」(建築基準法上の道路に2m以上接していないなどの理由で、新たに建物を建て替えることができない土地)という厳しい条件の「旗竿地」(道路に接する部分が細い通路状で、その奥に敷地が広がる土地)であっても、高性能でデザイン性の高い住まいへと再生できることを示しています。
断熱性能の向上により、一年中快適な室温で過ごせるようになり、光熱費の削減にもつながります。また、家事動線を徹底的に考え抜かれた間取りは、日々の暮らしをよりスムーズで快適なものに変えてくれるでしょう。造作家具やマルチルームの導入により、限られた空間を最大限に活用し、住む人のこだわりを反映した唯一無二の住まいが実現します。
施工概要
-
施工時期: 2021年
-
建物種別: 戸建て(築51年)
-
所在地: 東京都葛飾区堀切
-
施工価格: 1,820万円(税抜)
-
施工箇所: 全面改装
-
工期: 4か月
-
延床面積: 72.60㎡(22.00坪)
リノベーションにご興味がある方へ
今回の事例のように、古い住宅や特殊な条件の土地でも、リノベーションによって理想の住まいを手に入れることは可能です。断熱性能の向上や家事動線の改善、デザインの一新など、どんなお悩みでも専門家にご相談してみてはいかがでしょうか。
ご自身の住まいがどのように生まれ変わるのか、ぜひ一度、リノベーションの専門家への資料請求や相談を検討してみてください。きっと、新しい暮らしのヒントが見つかるはずです。


