傾斜地の家、半数以上が「購入したくない」という現実
まず、「傾斜地の上に建つ家の購入について、どう感じますか?」という質問に対し、54.4%(272件)が「購入したくない」と回答し、過半数を占めました。この結果は、傾斜地の家に対してネガティブなイメージを持つ人が多いことを示しています。

しかし、「どちらともいえない」が35.4%、「購入しても良い」が9.8%、「購入したい」が0.4%と、これらを合わせると全体の45.6%にのぼります。つまり、半数近くの人々は、条件次第で傾斜地の家を検討する余地があると考えていることが浮き彫りになりました。
災害リスクと傾斜度が選択の鍵
次に、傾斜地の家について具体的にどのようなイメージを持っているか尋ねたところ、最も多かった回答は「地盤や土砂災害が心配」で40.4%でした。次いで「どの位の傾斜地かにもよる」が17.8%となり、この2点が上位を占めました。

この結果は、近年の大雨や地震による土砂崩れ、地盤沈下のリスクに対する不安が高まっていること、そして、実際の傾斜の角度や地盤の強さといった具体的な条件によって判断を慎重に行いたいという人々の心理を反映していると考えられます。
1位:地盤や土砂災害が心配(40.4%)
「近年はゲリラ豪雨などの極端な気象現象が増えているため、ハザードマップ上で土砂災害のリスクが少しでも懸念される傾斜地は、家族の安全を考えると選びにくいです。」(40代・男性)
「眺望の良さは魅力的ですが、やはり家族の安全が一番だと思っています。近年は災害も多いため、地盤の安定性が確実でない限り、リスクを負ってまで傾斜地を選ぶという選択肢にはなりにくいです。」(30代・女性)
景観や日当たりの良さといったメリットよりも、家族の安全を最優先に考える切実な声が多く寄せられました。地盤の強さや擁壁(斜面を支える壁)の安全性が、住まい選びにおいて非常に重視されていることがわかります。
2位:どの位の傾斜地かにもよる(17.8%)
「高台からの景色や風通しの良さは非常に魅力的だと思いますが、あまりに急な斜面や高い擁壁の上だと、日々の移動や上り下りが大変になりそうです。傾斜の度合いがなだらかで、生活インフラへのアクセスにそこまで影響がない立地であれば前向きに検討できる範囲だと感じます。」(30代・男性)
傾斜地を一概に否定するのではなく、傾斜の角度や地盤の強さなど、具体的な条件によって判断したいという冷静な意見が目立ちました。なだらかな傾斜であれば、見晴らしの良さなどのメリットを享受できると考える人も少なくありません。
3位:メリットもデメリットもある(14.8%)
「傾斜地の住宅は眺望や環境面で魅力がある一方、地盤や災害リスクなど不安要素もあるため、条件次第で評価が大きく変わると感じます。場所や造成状況によって慎重に判断したいタイプの物件です。」(40代・男性)
眺望や日当たりの良さという魅力と、地盤や災害リスクという懸念材料を冷静に比較検討する意見が多く見られました。傾斜地の家は、その特性から「条件次第で評価が大きく変わる」という認識が広がっているようです。
4位:通勤・通学や買い物が大変そう(11.2%)
「毎日の買い物で重い荷物を持って坂道を登るのが、とにかく大変そうだなと感じます。疲れて帰ってきたときに、さらに坂道を歩くのはちょっとしんどいです。」(20代・女性)
日常生活における物理的な負担を懸念する声が多く挙がりました。特に、老後のバリアフリーの観点から、年齢を重ねた際の移動の困難さを不安視する意見も見られました。
5位:景観・眺望が良くて魅力的(4.6%)
「海沿いの傾斜地に立つホテルに滞在した時に、きれいな景色と開放感に満足できました。似たような環境があれば、購入を検討するかもしれません。」(40代・男性)
高台ならではの「きれいな景色と開放感」に魅力を感じ、特別な時間を期待する声も寄せられました。多少の不便さや不安があっても、他には代えがたい景観に価値を見出す層も一定数存在しています。
傾斜地の家選び、ここがポイント!
今回の調査結果から、傾斜地の家を検討する際には、以下の点に注目すると良いでしょう。
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災害リスクの徹底的な確認: ハザードマップで土砂災害警戒区域や土砂災害特別警戒区域に指定されていないかを確認しましょう。また、地盤調査の結果や擁壁の築造年、状態なども重要です。専門家による詳細な診断を検討するのも良いでしょう。
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傾斜地の具体的な状況把握: 傾斜の角度がなだらかか、急峻(きゅうしゅん)か。生活道路へのアクセスはどうか、駅やスーパーまでの道のりに急な坂道や階段が多いかなど、日々の暮らしを具体的に想像して判断することが大切です。
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メリットとデメリットの比較検討: 眺望や日当たりの良さといった魅力と、維持管理コスト(擁壁の補修費用など)や日常生活での移動負担といったデメリットを、ご自身のライフスタイルや将来設計と照らし合わせて慎重に検討しましょう。
傾斜地の家は、その特性から一長一短があります。今回のアンケート結果を参考に、ご自身の理想の暮らしと照らし合わせながら、情報収集を進めてみてください。
関連情報
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